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渡辺麻友、11年目のAKB48は「踏ん張りどき」 横山由依&向井地美音と語る“危機”と“未来”


AKB48の渡辺麻友(22)、横山由依(23)、向井地美音(18)がモデルプレスのインタビューに応じた。昨年12月8日に東京・秋葉原の劇場がオープンしてから10年の節目を迎え、AKB48のドキュメンタリー映画第5弾『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』が、7月8日より公開される。 6月18日には、初代総監督高橋みなみが卒業して以来、始めての総選挙となった「AKB48 45thシングル選抜総選挙~僕たちは誰について行けばいい?~」(新潟・HARD OFFECO スタジアムで開催)が開催されたばかり。檀上のスピーチでは、8年連続で神7入りを果たしている唯一のメンバーである渡辺が「正直に言いますと、今AKB48はピンチだと思います」とまっすぐに3万人のファンに語りかけた。11年目を迎えるAKB48に対して、彼女が抱く危機感のワケとは一体?今回のインタビューでは、その答えを探った。


ドキュメンタリー映画第5弾
今作の監督を務めるのは、グループをブレイク前より追い続け、自らのカメラで長年撮影し続けてきた元NHKプロデューサーの石原真。今作では最新撮りおろし映像のほか、監督自ら撮り続けてきた“石原カメラ”による秘蔵映像の数々を公開。これまで非公開としてきた“裏の現場映像”まで解禁していく。


節目を迎えたAKB48
いまや1期生のメンバーは小嶋陽菜、峯岸みなみの2人のみ。小嶋も総選挙で、ついに卒業を発表した。

そんなAKB48で、トップメンバーとして絶対的なポジションを確立し、選抜総選挙において、指原莉乃(HKT48)と3年あまりに渡って、1位争いを繰り広げているのが渡辺。また、44thシングル「翼はいらない」で選抜初センターを務め、総選挙で昨年の第44位から大きくステップアップしての13位となり、名実ともに“次世代エース”を実証した向井地。そして、実直で面倒見の良い性格で先輩後輩双方からの信頼が厚く、高橋から総監督を引き継いだ、9期生の横山。

今作が問いかける直球の疑問、「AKB48はなぜ10年続いたのか」「AKB48はあと10年続くのか」―これらを3人はどう受け止めたのか?


絶対的エース渡辺麻友の危機感「常に感じています」
― 総選挙のスピーチで、渡辺さんがおっしゃった「今AKB48はピンチだと思います」という言葉がとても印象的でした。具体的にどういうときにピンチだと感じますか?

渡辺:私は常に感じています。AKB48が売れ始めた時からずっとこれが続くわけないと思っていました。最初にブレイクし始めた年に「年内で終わるだろう」と思ったらその次も続いて、「さすがにもう今年は落ちるだろう」と思ったらまた続いて…その繰り返しでここまで来ました。ありがたいことに長い間その期間を頂けたのですが、やっぱり今少し人気が下がり気味というか、全盛期と比べてしまうと今は落ち目だと思いますし、常にそういう危機感を感じてやってきました。

― あの言葉は最近のAKB48を指していたわけではなく、ずっと渡辺さん自身が感じていた本音だったんですね。

渡辺:全盛期の頃からそういう意識はあった、というか、特に2、3年前くらいから危機感は感じていました。

― 何故2、3年前なのでしょうか?

渡辺:その頃に先輩方がどんどん卒業されていったのがやはり大きいと思います。あの先輩方がいたからAKB48は大きくなったと言っても過言ではないので、その方々がいなくなって、「私たちに何が出来るんだ」って考えたときに、今が踏ん張りどきだな、と実感しました。

(一部抜粋)

高橋みなみの卒業で強まった結束
― 進むべき方向性を示してくれていた高橋さんが卒業されたことは、大きな出来事だったと思います。高橋さんは「これからも繋いでいってほしい」という思いで、AKB48の未来を皆さんに託されたと思いますが、どう受け止めていますか?

横山:卒業される前、「私は卒業しようと思っている。総監督を由依に指名したいと思うけどどう?」って言われたときに、この10年たかみなさんが大事にしてきたAKB48を旅立つということと、それを人に渡そうとしていることの重大さを実感しました。そのときは素直に「はい」と言えたんですけど、たかみなさんがAKB48をとても大事にしていたことを知っているからこそ、実際に卒業されたときは、たかみなさんや先輩たちが作ってくれたものを自分たちが壊したってことに絶対ならないようにしないといけない、と気が引き締まりました。

渡辺:たかみなさんがいなければAKB48はここまで続いてこなかったと思うし、私もデビュー当初から本当にお世話になった一番尊敬していた先輩だったので、卒業するって発表された時は信じられなくて…。こんなことを言うのもなんですけど「あ、AKB48は終わりだな」って思っちゃったんです。でもたかみなさん自身の未来も人生もあるから、残った私たちがやっていかなきゃいけないんだなって感じて、ここで終わらせないように私たちも繋いでいかなきゃなって思っています。

― 高橋さんの卒業で、メンバーが再度一致団結し、またひとつの方向に向かうきっかけにもなったということでしょうか?

渡辺:より絆が強まりました。もっとしっかりしなきゃ、もっと頑張らなきゃっていう危機感もそうですし、みんなで気持ちを共有できるようになりましたね。


これからのAKB48…10年続いていくために必要なこと
― 次の全盛期を作らないといけないという意味だと思いますが、そのために必要なことは何だと考えますか?

渡辺:たかみなさんが卒業されて総監督が引き継がれて、新たなスタートを切った気持ちなので、一からまたコツコツと積み上げていって、また大きな国民的アイドルグループと言われる、そんなAKB48になりたいなって思います。それは本当に大変なことで、色々と運やタイミングとかもあるんですけど、ひたすら頑張るしかないなって。みんなが新しい気持ちで同じ方向を向いてやっていけば、きっと新たなAKB48を見せることができると思います。

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