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■印象的だった出会い
麻:宝塚好きの友達にDVDを借りて好きになって蘭寿さんのトップお披露目公演「ファントム」で初めて劇場に行きました。朝から姉と並んで当日券を買い、2階席で見ました。

蘭:ならんだの?すごいなぁ

麻:2回目は1階席の前の方だったので、迫力に完全にはまりました。(蘭寿さん演じる)エリックとクリスティーヌが手をつないで銀橋を歩く場面が絵に描いたような美しさで、強く印象に残っています。

蘭:私も大好きな場面。忙しいのに全国ツアーにも来てくれたんだよね。

麻:蘭寿さんがトップになられてからの作品はすべて行きました。キレのあるダンスを見ていると、息をするのも忘れちゃうんです。トップになるべくしてなったお方というか、地球上の人間で一番、蘭寿さんを尊敬しています。

蘭:そんな、ビックリしちゃうよ。私は、まゆゆを「ザ・アイドル」だなあと思ってた。初めて楽屋を訪ねてくれた時も「なんてかわいい」って。行儀も良くて。花組全員が「まゆゆが見てるらしい」と、ずっとザワザワしていたの。

麻:うれしいです。


■「一番」としての自覚
蘭:去年のAKB48総選挙ではテレビにかじりついて応援してたの。1位になって「自分のことのようにうれしい」とメールしたらその日のうちに返信が来てビックリ

麻:「これからは今まで頑張ってきたまゆゆの番だね」というメールのお言葉がうれしくて

蘭:私もトップになるのが少し遅めだったので、苦しい時期もあったし、自分にしか出せない色を追究したり、いろいろ考えたりしたから。まゆゆもいよいよ一番輝く時だと思って。

麻:2012年の総選挙で2位になって、次は1位を目指したんですけど、届かなくて。迷った時期もあったし、何が正解なのかも分らなくなりました。でも自分を信じ続けることしかなかったです。

蘭:私も自分にしかないものを否定する時期もあったけど、自分を信じることが一番だと思う。「蘭寿さん率いる花組のように引っ張っていきます」というメールを見て、うれしくなった

麻:みんなを引っ張れるタイプじゃないので、戸惑いもありました。でも、花組の舞台を見ると、組子の皆さんが蘭寿さんのことが大好きでついて行きたいという思いが伝わってきました。私も慕われ、尊敬されるような先輩になりたいです。

蘭:私も、言葉で引っ張るより、「まず最初に走るから、ついてきてね」というタイプ。3年間トップをやらせてもらって、だんだnみんなが同じ方向に向かっていく、その過程がうれしかった。


■受け継ぐこと
麻:蘭寿さんの退団の発表を聞いた時、楽屋で一人で泣き出して、みんなに心配されました。

蘭;ありがとう。でも、宝塚は入団、退団を繰り返す宿命だからこそ輝き続けるし、情熱や夢、希望が詰まっている。AKB48もそうですけど、その一生懸命を応援したいとファンの方は思うだろうし。

麻:本当にそうですね。

蘭:歴代トップの方々が集まった宝塚100周年記念式典の時、宝塚を愛して命がけで受け継いでこられた方がいて、ファンの方々もずっと大事に思ってくれたからこそ、今があるんだと感じたの。

麻:100周年は本当にすごいと思います。AKB48は今年12月にやっと10周年ですけど、それでも、ここまで続けられてうれしい。もっと長く愛されるグループになるため、できることをしていきたいです。


■2015年の抱負
麻:蘭寿さんの本名が同じ「まゆ(真由)」と知った時、勝手に親近感を覚えたんです。私の場合は、麻の木のようにすくすく育って、友達がたくさんできるようにと、おばあちゃんが付けてくれたみたいです。

蘭:私は、まっすぐに自由に育ってほしいと、祖父が付けてくれたの。「まっすぐに」という言葉が好きで、あいさつでも「舞台にも役にもお客様にも、まっすぐに向かいたい」と話してきました。男役を18年間作ってきたので、退団後、女優として自分のまま勝負したらどうなるんだろうとも思ったけれど、まっすぐ向かってきた気持ちは変わらないし、本名だから、そう生きていきたい

麻:すごく、素敵

蘭:まゆゆも、いつもまっすぐだから応援したいと思う。ファンの方もきっとそうだと思うよ。

麻:私の理想は、いつも笑顔でキラキラしている王道のアイドル。常に気を引き締めて、その意識を持つようにしています。

蘭:2015年はどんな年にしたい? 私はこれまでと全然違うスタートだから、新しい挑戦もしていきたい。大好きな歌も踊りもお芝居も、チャレンジですね。

麻:先輩も少なくなって、若いメンバーが増えたグループを引っ張って行きたいですし、個人としても幅を広げたいです。お芝居もやっていけたらいいな。


2015年1月1日(木曜日)読売新聞