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◆「戦う!書店ガール」主演、北村亜紀役(フジテレビ系、関西テレビ制作=毎週火曜午後10時)

 ◇体当たりで殻破り

 プライム帯(19~23時)ドラマ初主演の重責からか、緊張した面持ちで現れた。「まだドラマの現場に全然慣れてないので。AKBの仕事とは全然違うので緊張します」と少しぎこちない。

 演じている亜紀は23歳の書店員。大好きな本を多くの人に読んでもらうためなら、少々無鉄砲な行動も辞さない。気になる男性にはアタックする。「私はアタックなんてできないので、亜紀はすごいなあと思いながら毎回台本を読んでます。だからそれを自分がやるというのは難しくて。自分の未熟さを痛感しています」と謙遜するが、体当たりの演技はポジティブな亜紀と同化している。「今回、亜紀を演じることで私自身も殻を破れたら、と思います」と意気込んだ。

 もの静かだが、はまったらのめり込むタイプと自己分析した少女時代。芸能界に興味はなかったが、インターネットで知ったAKB48にのめり込んだ。「最初はファンとして見てたんですけど、入りたいという感情が芽生えました」と12歳の時にオーディションに応募。合格後は「できない子は居残り」というレッスンにも耐えた。やがてまゆゆという愛称で人気急上昇。昨年6月の「AKB48 37thシングル選抜総選挙」では、史上最多の約16万票を獲得して1位に。「あきらめずに努力してきた意味があったと、心から思いました。ファンの方もそれを信じて応援してくださったから」と話す。

 大島優子、高橋みなみといった大物の卒業・卒業表明が続くAKB48。「そのたびに自分がしっかり引っ張っていきたいなと思います」と笑顔になった。

 このドラマを機に本格的な女優業を目指したいという。元気な笑顔が映画や舞台で多く見られる日も近い。【北林靖彦、写真・竹内紀臣】

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 ■人物略歴

 1994年3月26日、埼玉県生まれ。舞台「ユイット」を鑑賞して「人間ってここまでできるんだなと刺激を受けました」。

毎日新聞
http://mainichi.jp/shimen/news/20150409dde018200042000c.html